ゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)が発表した2018-19年秋冬コレクションを紹介する。
ゴーシャ ラブチンスキーといえばコラボレーション。国境、ジャンルを飛び越えて、様々なブランドと異色ともいえるコラボレーションを繰り返す彼らが、今季目をつけたのは、英国ファッションを先導し続けているバーバリー(BURBERRY)だ。
バーバリー(BURBERRY)のアイコン・トレンチコートはやや控えめなアレンジ。ハリのある上質な生地を用いて、スタンダードなフォルムを形成。襟元は自由な発想で生地をもう一枚かませてレイヤードさせ、英国紳士の装いに遊び心を加えた。
ダッフルコートやシャツなどクラシックウェアへのアプローチは豪快に。ロングシャツには“バーバリーチェック”の愛称で親しまれるシグネチャーパターンを起用し、大きさの異なる2つのチェック柄を左右でパッチワークさせている。ダッフルコートは全面にチェック柄を。インパクトの強いアウターには、あえて同じチェック柄のシャツ、ストール、ローファーを組み合わせて、プレイフルなコーディネートで登場させた。
また、ワークウェアの代表格デニムをアイコンに持つリーバイス(Levi's)ともタッグ。濃淡異なるインディゴデニムをランダムにパッチワークさせてロングパンツを完成させている。
アディダス(adidas)との取り組みでは、スリーストライプスをのせたトップスがテーラードジャケットに様変わりし、サッカーウェアさながらのロングトップスはグラフィカルなロゴが添えられモダンな表情にアップデートしている。
他ブランドとのコラボレーションと同時に、今季のゴーシャ ラブチンスキーを語る上でのキーワードとなったのがフラッグの存在。ブランドが生まれたロシア、ゆかりの深いコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)川久保玲の日本、そしてアメリカの国旗がバストをまたぐように広がり、ノースリーブトップスの上に広がった。また、旗を想起させる三角形のマークも度々起用され、スウェットトップスなどの上から顔を出している。