アニエスベー(agnès b.)の2018年秋冬コレクションが、フランス・パリにて2018年3月5日(月)に発表された。
イメージしたのは、常にフレンチシックでありつつ、自分らしいスタイルを保つ術を知っている知的な女性。今季のアニエスベーは、ブランドのテイストを日々の様々な場面に合った形で発揮することに挑戦した。
序盤はリラクシングなオフホワイトのルックから始まる。ゆるめのシルエットやフラットシューズによってくつろいだ印象を演出し、首元のスカーフなどの小物によってエレガンスが加えられている。
ストリートライクなキャップやスウェット、オフィスにも向かえそうなテーラリング、旅スタイルに合わせたくなるスーツケースにウエストバック、エスニカルなターバン。中盤ではあらゆるオケージョンに合うルックをいかにフレンチシックに着こなすかが提案された。
後半に集中して登場したのは、美しい風景が毎季取り入れられるプリントテキスタイル。今季は光の美しさを切り取ったような意匠が用いられた。水面に反射する陽光、南国で眺めるサンセット、夜の海に映る街のネオン。光の踊るようなイラストは見るものの気分まで高めてくれそうだ。
ラストに向けてルックの華やかさが増していく。裾絞りのパンツでさえもサテンの輝きとはためく布の演出により優雅に仕上げられた。フィナーレを飾ったのは男女のペア。春の訪れを告げるようなペールピンクのドレスを纏った女性が、タキシードを着た男性と連れ立って歩いていく。ウェディングを見ているかのような絢爛なルックでショーは締めくくられた。