フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY di Lorenzo Serafini)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。
今シーズンは、ブランドの得意とするロマンティックなテイストが存分に発揮された。細部まで手の込んだ夢のような可愛らしさのクリエーションからは、どことなくノーブルな余裕が感じられる。
ブラウンとキャメルがカラーパレットの中心となった序盤は、パンツルックが目立ち活動的な印象を受ける。首元にあしらわれた薔薇のコサージュやリボン、フリルといった甘ったるいディテールを、レザーやデニムといったマテリアルが引き締める。
中盤は少し肩の力の抜けた、リラクシングな雰囲気に変化する。ゆったりとしたフレアなミニドレスからは伸びやかに足が投げ出され、素足にはウォーカブルなフラットブーツが組み合わされている。
終盤に近づくにつれ、甘さは力を増して行く。チュールのマテリアルが華を添え、カラーパレットはピンクが主権を握る。過剰なマルムークスリーブにバルーンスカート、リュクスなベロア。デカダンスさえ感じられる甘く贅沢なドレスとともにショーは幕を閉じた。