プラダ(PRADA)2012-13年秋冬コレクション。古代の王宮貴族のような尊大な装いを、風格を持って着こなす現代的な女性像が表現された。空想の世界に生きる、新しい美の概念を伝えるバーチャルな女性が今季のミューズだ。
カラーパレットはブラック、パープル、カーキ、オレンジ。1996年のアーカイブから復活させた幾何学的な抽象柄やジャカード柄にプラスチック素材のビーズやスワロフスキーを組み合わせた立体的な刺繍が印象に残る。ウェストの高い位置をベルトでマークし、テーラーリングを取り入れた細長いシルエットがメイン。ジャケットやコート、ベストコートには肩パットを入れ、ロングスカートやパンツをレイヤードしたスタイルで厳格な雰囲気を演出した。
バッグもドクターバッグやビジネス風バッグのようにかっちりとしたフォルムにクラシックな素材を使用。ジャカード柄や刺繍を施したタイプも登場し、バリエーション豊かなデザインが揃った。足元はメンズコレクションと同様ラバーのオーバーシューズを合わせたメリージェーンシューズやレースアップシューズでコレクションにスパイスを加えている。