アレキサンダー ワン(alexanderwang)が、2019年春夏コレクションを発表した。
今シーズンから心機一転するアレキサンダー ワン。その第1章として、本コレクションは「コレクション1」と名付けられた。ブランドの根底にあるストリートな世界観はそのままに、デザイナー、アレキサンダー・ワンの”中国系アメリカ人一世”としてのアイデンティティにより意識的なショーを展開した。様々なスタイルや価値観が入り混じる現代のアメリカを参照しながら、移民の息子としての自身のルーツから見た「アメリカンドリーム」を表現する。
スポーツスタイルや、ロック、パンク、ポップカルチャーなど、現代の複雑なアメリカン・カルチャーを体現する要素が混ざり合いルックを構成している。モデルは、バイカーのようにペイズリー柄のバンダナを頭に巻きつけ、スタッズを打ち、肩を強調させた、レザージャケットを身にまとう。一方で、そんなハードなアイテムには、フットボールのユニフォームを思わせるトップスや、ホワイトのクリーンなスニーカーを合わせ、スポーティな要素を融合した。
そんな「アメリカらしさ」とは対照的に、伝統的な中国文化を思わせる「シノワズリ」のモチーフが散りばめられている。ロックなテイストのレザーのベストには、鮮やかな水色のチャイナドレスのようなトップスをコーディネート。レザーのドレスも、中国の伝統衣装のようなスタイルにデザインされている。エッジの効いたアメリカンスタイルに、オリエンタルな要素が加わることで、不思議な妖艶さを生み出している。
さらに、今シーズンは、様々なブランドとコラボレーションしたアイテムが登場した。ランウェイでモデルが着用ししているサングラスは、オークリー(OAKLEY)とコラボレーションしたもの。また、スニーカーはアディダス オリジナルス by アレキサンダー ワン(Adidas Originals by Alexander Wang)のものだ。