■アメリカンIPA
インディアン・ペールエール＝IPAは、インドがイギリスの植民地だった時代に生まれたスタイル。英国人がインドにビールを運ぶ際に、腐敗を防ぐため、防腐効果のあるホップを大量に投入したのが始まりとされる。アルコール度数は高め。アメリカンホップによるフルーティーな香りも特徴とする。
■ベルジャン・ホワイトエール
ベルギー生まれの「ベルジャン・ホワイトエール」は、他のビールと比べて苦味が少ない。大麦麦芽と小麦麦芽の両方を使って仕込み、コリアンダーシード(パクチーの種)とオレンジピールで風味付けしている。
■ロブスト・ポーター
「ロブスト・ポーター」は、コーヒーやココアを思わせる香り。ポーターとは荷運び人を意味し、彼らが好んだビアスタイルからこの名がついたといわれる。象徴的なブラックカラーは、ローストした麦芽から生まれている。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール図鑑

クラフトビールのいろはを教えてくれた、ヤッホーブルーイングは、長野県・軽井沢に拠点を置き、軽井沢・佐久に醸造所を持つ。「エール」にこだわりビールを製造し、季節限定、数量限定などを含めると約15種類を展開している。そんなヤッホーブルーイングのおすすめビールを紹介。人気銘柄から地方限定品までをまとめてみた。

よなよなエール

ヤッホーブルーイングの代表作といえば「よなよなエール」。柑橘類を想起させる華やかな香りは、アロマホップ「カスケード」によるもの。グレープフルーツやレモンのようなフレッシュな香りを存分に引き出している。喉を通った後も香りが心地よくとどまり、“戻り香”が鼻をすっと抜ける。

クラフトビールの王道とも呼べる「よなよなエール」は、あまじょっぱい味つけの料理やハーブ料理と好相性。オススメは、照り焼きチキン、酢豚とのペアリングだ。

インドの青鬼

口に含むと思わず「ニガッ！」と声が出てしまうほど、強烈な苦味を持つ「インドの青鬼」。しかし、その苦さの中にはモルトの風味、グレープフルーツのような新鮮なホップの香りが潜んでいる。驚愕の苦みと鮮烈な香りは、一度ハマるとクセになる刺激的な味わい。

アメリカンIPAスタイルで、アルコール度数は7％とやや高いので、パンチの効いた料理と好相性。チョリソーやキーマカレーなど、味付けの濃い料理と一緒に味わってほしい。

水曜日のネコ

普段ビールを飲まない人にオススメな「水曜日のネコ」は、ネコのついた可愛いパッケージが目印。すっきりとした飲み口で喉ごしは優しく、青りんごやオレンジを思わせるフルーティーな香りがポイントだ。

爽やかなアロマを活かすため、食事はさっぱりとしたメニューを。コリアンダーシード(パクチーの種)、オレンジピールを使ったベルジャン・ホワイトエールなので、原料と合わせてパクチー入りの生春巻きやオレンジのデザートと合わせるのもグッド。

東京ブラック

濃厚な黒ビール「東京ブラック」は、苦味が強いイメージの黒ビールと異なり、滑らかな口当たりで飲んだ後の飲酒がとても穏やか。「本場イギリスで飲むような新鮮な黒ビールとつくりたい」との思いから生まれたビールは、コーヒーを思わせる焙煎香がポイントだ。

カキフライやローストビーフなど食べ応え満点のメニューとのペアリングがオススメだが、意外にもコーヒーのような香りに合わせてアイスクリームなど、甘いデザートと合わせるのもよい。

僕ビール、君ビール。

ローソン限定の「僕ビール、君ビール。」は、若い果実を想起させるアロマが特徴。ふわっと立ち上るフレッシュな香りに反して、味わいはキリっとした仕上がり。ホップと酵母がつくり出す重層的な味わいを楽しんで。

ハレの日仙人

「ハレの日仙人」は、エールの仲間であるバーレイワインというスタイルのビール。ワインのように熟成を楽しむビールで、完成までに6か月～数年間と長い時間を要する。度数もワインに近く高いので、時間をかけてゆっくりと味わうのがオススメ。

軽井沢高原ビール ワイルドフォレスト

「軽井沢高原ビール ワイルドフォレスト」は、軽井沢で最も愛されているローカルビール。軽井沢産の小麦・ゆめかおりを原材料とし、しっかりとした風味を引き出した。