ホテルニューオータニ(東京)が、オリンピックに向けて館内施設を新装オープン。2017年から段階的に館内施設のリニューアルを行っている。
1964年の東京オリンピック開催に際し、国内の宿泊施設不足を補うべく、国家要請のもと誕生したホテルニューオータニ。1,000室を超える客室数、世界初のユニットバス、全ての席から富士山を望むことのできる最大級の回転展望ラウンジ、17階建てという日本初の超高層建築など最新技術が盛り込まれ、当時は“東洋一”のホテルとの呼び声もあった。
そして現在は、オープン当初より客室数も約500室増え、37店舗のレストランと33の宴会場、400年の歴史を誇る1万坪の日本庭園、ショッピングアーケードなどを備えるグランドホテルに。今回の新装オープンは、先に控えている「即位礼正殿の儀」、翌日の「内閣総理大臣夫妻主催晩餐会」をはじめとした国際的催事、2020年の東京オリンピックを見据えて実施されるものだ。
「新江戸シングル(26平方メートル)」は、日本の“コト”をホテルで満喫できるようにと、ヒノキ風呂や厳撰された日本酒、江戸の文様を施したインテリア、タブレット端末や4Kテレビなどを完備する、伝統とテクノロジーを融合させた客室。2017年よりオープンしている。
2018年からは、より多くの人が訪れられるようにと、「新江戸スタンダード(36平方メートル)」と「新江戸デラックス(45平方メートル)」も加えた。
「エグゼクティブハウス 禅」は、「ホテル・イン・ホテル」をコンセプトに日本ならではのスーパーラグジュアリーホテルとして誕生し、その後10周年を記念して、2017年よりフードプレゼンテーションが導入された。1日6回となったフードプレゼンテーションでは、ホテル伝統のダブルコンソメスープや、ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)のクロワッサンなどが味わえる。
窓一面に広がる日本庭園を望む人気のバンケット「鳳凰の間」は、近年の80名~90名規模の披露宴の増加傾向を踏まえて、3分割できるようリニューアル。ガーデンウエディング会場として最も人気の高い会場を、より多くの人が楽しめるようになった。
室内のデザインは、“日本庭園との調和”をテーマに着物の帯をイメージし、ロココ調のエレガントなシャンデリアやインテリアに調和する絨毯を一新。た2018年10月、まるで抽象画の世界にいるかのようなアーティスティックな空間へと変貌を遂げた。
「ビュー&ダイニング ザ スカイ(VIEW & DINING THE SKY)」は、“世界中からお越しになるお客さまに、日本が誇る富士山をお見せしたい”という創業者・大谷米太郎のおもてなしの気持ちから誕生した場所。2019年6月にリニューアルし、現代日本における「最新の食」が集うビュッフェダイニングとして生まれ変わった。
店内では、鉄板焼・寿司・天ぷらをはじめとした和食、代々受け継がれてきたホテル伝統のローストビーフ、シェフの目利きが光る健康旬野菜のサラダバー、そしてニューオータニの大定番スーパースイーツシリーズなどを用意する。