1987年に、当時ヘアサロンを経営していたデニス・パフィティス(Dennis Paphitis)が創業。
オーストラリア・メルボルン発のコスメブランド。最高品質の植物原料を使ったこだわりのスキンケア、ヘアケア、ボディケア製品を展開している。製品はユニセックス。ヘアケアから始まったイソップの製品は現在70種類以上に及び、その半分以上をスキンケアが占めている。
製品の原料に常にその年に収穫された植物を使用しているため、ワインのビンテージのように年によって香りや色が異なりる。自然のままの植物の良さを楽しめるのは、イソップならではの特徴ともいえる。また、素材へのこだわりは、洗練されたデザインながら最小限に抑えた包装にも表れている。
独自の店舗デザインも有名で、気鋭の建築家などとコラボレーションし、周囲環境を考慮して設計されている。店内インテリアもイソップのディレクターたちが厳選した装具や装飾品が置かれ、地元の芸術家や職人により設備の据え付けが行われている。
例えば、メルボルンのフリンダースレーンにあるイソップの店舗のインテリアには、すべて産業用のボール紙が使用されている。アデレードでは、琥珀色のガラスボトル3000個以上を使って天井に波模様のデコレーションが施された。オーストラリアでは、いくつかの店舗で毎秋、数週間にわたって床に落ち葉を敷き詰める。
イソップ銀座店は通りの名物として長年愛された「ミラノシューズ」の跡地に位置し、内装にもレンガを使用して、通りから店内への一体感を出した。日本1号店であるイソップ青山店は建築家、長坂常が手掛けた。古民家に使用されていた木材を再利用して、モダンな中にも歴史のぬくもりを演出。2012年6月にオープンした新丸ビル店と横浜ベイクウォーター店は、ミナ ペルホネンの展示会デザインなども出がけた若手建築家の鈴野浩一と禿真哉によるユニット、トラフ建築設計事務所が建築デザインを手がけた。
現在イソップは世界に45の路面店を持ち、アジア、ヨーロッパ、アメリカおよびオーストラリアで百貨店やショッピングモール内にカウンターも展開している。日本では1997年より展開開始した。