ラ・メール(LA MER)は、アメリカのコスメ・スキンケアブランド。エスティ ローダー(Estée Lauder)グループ。地域、国によっては、「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」や「クレーム ドゥ・ラ・メール(CREME DE LA MER)」が正式な名称となっている。日本でも2023年秋まで「ドゥ・ラ・メール」というブランド名であった。
ラ・メールは、ブランドのアイコンである「クレーム ドゥ・ラ・メール」の誕生とともにスタート。航空宇宙物理学者マックス・ヒューバー博士が同製品を開発した。
実験中の爆発により、重度の火傷を負ったマックス・ヒューバー博士は、科学的な方法や医薬品で火傷の治療を行うも十分な効果を得られず、自宅でクリームづくりを始める。12年もの間6,000回にも及ぶ実験を繰り返し、「クレーム ドゥ・ラ・メール」を作り出した。
「クレーム ドゥ・ラ・メール」の最大のポイントとなるのは、独自の成分ミラクル ブロス。マックス・ヒューバー博士が、自身の精通していた発酵技術を駆使し、ジャイアントシーケルプ(海藻)と厳選された天然成分を組み合わせ、実験を重ねて完成させた保湿成分だ。海草、カルシウム、マグネシウム、カリウム、レシチン、鉄分、ビタミンC・E・B12、さらに柑橘油、ユーカリ、小麦胚芽、アルファルファ、ひまわり含んだ成分で、肌の見た目を変換させるパワーを持つ成分を作り出すことができる。
このミラクル ブロスを含んだ「クレーム ドゥ・ラ・メール」は、乾燥しがちな肌にみずみずしいうるおいを与えることで、透明感をもたらしてくれる。敏感肌の人でも使用可能。発売から現在に至るまで、ドゥ・ラ・メールの看板商品として注目を集め続けている。
「クレーム ドゥ・ラ・メール」を筆頭としたモイスチャザーのほか、クレンジング・洗顔料、トニック、アイ トリートメント、美容液、マスクなどのスキンケア製品をシリーズで展開。また、ボディクリームやハンドクリーム、リップバームといったボディ コレクションや、ファンデーションやコンシーラー、ルースパウダーなどのベースメイクアイテムも提案している。
また、世界中における海洋生息環境の保護にも注力。ラ・メール ブルーハート オーシャンズ基金による啓蒙活動と慈善団体への寄付を通じて海洋保護プロジェクトを支援し、海の豊かさを保護する活動を実施。海の深遠なる美への敬意を表現した「クレーム ドゥ・ラ・メール」限定パッケージも発売し、売上から海洋保護活動をサポートする寄付を実施した。