グッチ(GUCCI)の2019年春夏メンズコレクションが、ウィメンズと合同発表。ホームタウンのミラノを飛び出し、フランス・パリの歴史あるシアターで開催された。当日のパリは大混乱。世界各国からグッチのショーに足を運んだセレブリティを一目見ようとパリ市民が劇場前に集結。グッチのウェアを身に着けた取材陣も多く、一晩限りの“グッチナイト”がパリに訪れた。

フランス文化にオマージュを捧げる

規定やカテゴリーにとらわれず、あらゆるものを一緒に調理し一つの皿に並べる、ミケーレ率いるグッチ。発表の場が変わってもその姿勢は全く崩れていない。コレクション全体の共通項を明確にすることは難しいが、今回はフランス文化へオマージュを捧げていることが通じている。メンズ、ウィメンズともにヴィンテージショップで見かけるような懐かしさを持ち合わせているのだ。

ビックサイズアウター

メンズはビックサイズのアウター類が充実。オーバーサイズのコートやシワ加工を施しレトロに仕上げたチェック柄のジャケット、カエルの刺繍入りジャンパーなど。また、どこか懐かしいレイヤードスタイルも繰り返され、ベストとのレイヤードが何度も取り入れられた。

ショーツ＆クリスタルアクセで刺激的なコーディネート

ボトムスはフレアシルエットのダンスパンツや、刺激的なショーツのレイヤードも。アンダーウェアさながらの極短パンツはスタッズ付きのレザーやロゴ入りなど、様々なデザイン・素材で提案された。また、スーツスタイルのインナーにスイムウェアを差す意外性のあるコーディネートも登場。

また、男性がクリスタルのジュエリーを付けている例も多く、手の甲にキラキラのクリスタルがのったブレスレットやペンダントなどがコーディネートされた。

新作スニーカーは、ヴィンテージシューズのように仕立てるためダスティー加工を施して。背中に背負った大きなバックパックは、ハイキングバッグから着想したもの。チェック柄のレトロなボディに、心臓をモチーフにしたユニークな刺繍が映える。