G.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー)の2019年春夏コレクションが発表された。
2019年、ブランド誕生から20周年というアニバーサリーイヤーを迎えるG.V.G.V.。そんな記念すべきシーズンに発表するコレクションは、ブランドロゴをシンプルなフォントに一新するなど、再スタートを印象付けるものだ。
デザイナーのMUG(マグ)は「最初の頃のような服作りへの思いが巡ってきています。そんなこともあって、今後は今の自分により近い、大人に向けた服を発信していきたい。自身もそうであるように、ファッションに夢中になって年を重ねてきた女性たちが楽しめる、服とスタイルを。」とコメント。
そんな言葉通り、ここ数シーズン多用されていたビビッドな色づかいやグラフィカルな模様は姿を消し、落ち着いた色合いのピースを単色で魅せるアプローチが取られている。
クリエーションのインスピレーション源となったのは、ファッションモデルであり、自らの裸体にペイントを施すことで他のモノになりきるボディペインティングアーティストでもある、ヴェルーシュカを写した写真集「VERUSCHKA」。ミリタリージャケットやワークウェア風のワンピースを、彼女が自らの体にペインティングした空や土壁、無機質な建造物の色を彷彿とさせるカラーに染め上げている。
単色のピースをスタイリングする上で重視したのは素材感。リネンやコットン、モヘアウール、サマーベルベットなど多様なマテリアルを用意し、たとえばジャケットとパンツで、ワンピースとタイツで異なる素材感をレイヤードすることにより奥行きのあるワントーンスタイルを提案している。