ディースクエアード(DSQUARED2)は、2019-20年秋冬ウィメンズコレクションを、イタリア・ミラノで2019年1月13日(日)に発表した。
フラッシュのごとくランウェイを照らし出すスポットライトのもと現れたのは、アグレッシブで装飾的なドレスの数々。グリーン、レッド、オレンジ、ライトブルーなど、明るくはっきりとした色彩が、きらびやかなビーズやスパンコール、メタリックな素材によって、時にはトライバルに、時にはファンタジックに描き出される。
コレクションのイメージは、ロックスター達の雪山アドベンチャー。ミニスカートには、ナイロンで仕上げたゲイターがあしらわれ、山登りを彷彿させるオーバーサイズのフランネルチェックシャツも登場。また、ロックのスピリットを象徴するかのようなグラフィックロックプリントのTシャツ、チェーンやスタッズ、クロスモチーフの付いたベルトなども展開される。
ワンショルダーのミニドレスには、全面にビーズが施されている。植物から抽出したようなトロピカルな色彩と、揺れ動くビーズフリンジがアクティブなムードを演出。ラフに羽織ったのは、タイダイをあしらった、オーバーサイズのジャケット。ボリュームのある起毛感がスタイリングにワイルドさをもたらす。
スパンコールやビーズで表現される柄は、鮮烈な色を使用した“強め”な印象のものから、落ち着いた色彩でロマンティックに仕上げた模様、ピンクをメインカラーにしたフェミニンなモチーフまで、様々。共通しているのは、思わず目を留めてしまうような、圧倒的な存在感だ。
スタイリングはいずれも、大きめなアウターに、ドレスやタンクトップなどコンパクトなウェアが合わせられており、対照的なフォルムが相互の存在感を引き立てている。活発な雰囲気のタンクトップとミニスカートには、ゴージャスな毛並みと表情豊かな色味が印象的なファージャケットをセレクト。強いエネルギーに満ちたコーディネートに仕上げている。
終盤にはメンズライクなテーラードジャケットも登場。デコラティブなウェアとは異なる日常的なテンションでマスキュリンなエッセンスが加えられることによって、組み合わせたウェアのセンシュアリティがより一層際立っている。