ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の2019-20年秋冬メンズコレクションが、2019年2月23日(土)、イタリア・ミラノで発表された。ウィメンズとの合同ショーである。
今シーズン、ジョルジオ アルマーニが創造する紳士たちを包み込むのはブルーのカラーパレット。深みのあるネイビーやコバルトブルー、シアンなどを巧みに使い分けることで、コレクション全体に奥行きをもたらしている。上品な光沢感を持つテキスタイルを起用しているのもポイント。重厚感のある色合いも、ベルベットやサテンの生地にのせることで、華やかな表情を覗かせる。
ショーの始まりはダブルブレストのジャケット群から。丁寧に仕立てられた端正な顔立ちのスーツには、ブランドらしいグラフィカルな模様のシャツやネクタイを差し込み、遊び心も忘れない。
今季はテーラードにしっかりと向き合い、シルエットやディテールなどを計算しつくしたスーツルックがショーの主軸を担っているが、ダブルブレストのジャケットは中でも豊作。明るいチェック柄のカジュアルなものから、ラペルとボタンに光沢感のある素材を取り入れたドレッシーなものまで、幅広く展開する。
アウターはオーバーサイズでボリュームを持たせたものが主流であるが、ダークな色合いを起用することでエレガントに仕上げている。ラグジュアリーな光を纏ったベルベットのロングコートや、滑らかなレザーを起用したダウン、ジャカードで描いたジオメトリックなパターンが目を惹くアウターなどが登場した。