sacai(サカイ)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年3月4日(月)に発表された。
今季のsacaiは、シルエットに緩急をつけたボリュームアウターが主役だ。ダウンや厚手のウール、さらに暖かさの象徴でもあるニットなど温かみのあるファブリックを起用。レングスも長めに整えて、寒風から身を守ってくれる女性に優しいピースを完成させた。
シルエットは、ふわっと広がったAラインが基本。ふっくら厚みのある素材をAラインにそのまま取り入れてしまうと”大きくなってしまう”が、そこはベルトやギャザーなどによって女性らしいシルエットを形成。太いベルトやロープでウエストをシェイプさせたり、バッグスタイルにギャザーを寄せて、女性らしい砂時計型を作り出したり、メリハリのあるシルエットが印象的だ。
また、ボリュームアウターというキャンバスには遊び心のある装飾で、個性という名の色を添えた。ピーコート風のウールコートは、胸下でカットアウトしジップを配して、ボディそのものをアンバランスな姿に変換。ダブルのウールコートには、ビックサイズのポケットを胸元にのせた。ヘムラインや袖口に異素材を配してフリルのようなふわっと広がったフォルムに仕上げているものもある。
スタイルは、sacaiらしいテイストミックス。ミリタリー、ワーク、エスニック、スポーツ、クラシックなど、様々なスタイルが一つのガーメントの上で重なり合う。カラーはモノトーンやアースカラーなど、落ちつきのある色彩がメインだが、鮮やかなカラーを散りばめられたペインティングでアクセントを効かせている。