ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)の2019年冬コレクションが、フランス・パリで発表された。
今季ステラ マッカートニーが捧げたメッセージは「力強いパワー」。女性たちを元気づけたい、パワーを感じて欲しいとの思いからスタートしたコレクションは、力強さとソフトさを重ね合わせた、二面性のあるコレクションになっている。
パワーの象徴として登場したのは、大きく張ったショルダー。ジャケットは肩にパットを入れて張りを出し、ニットトップやワンピースなど、ソフトなテキスタイルを用いたルックは、アームとショルダーを2重構造にしてピンと張った、主張の強いショルダーラインを作り上げている。いずれもウエストをシェイプさせて、肩と腰回りでコントラストを効かせて、特徴的なボディシルエットを作り上げている。
スタイルは、パンツスーツ、ロングワンピースなどクラシックな装いに、オールインワンやカーゴパンツなど、アクティブなピースを交えた。カラーもブラウン、ブラック、グレーなどのベーシックカラーに、グリーン、ビビッドブルー、ピンク、イエローなど、テイスト違いのカラーをミックスしている。
ドレスラインは、クリエイティビティが光るピースが勢ぞろい。ステラ マッカートニーのアーカイブからピックアップした花柄テキスタイルをランダムに配置し、クロコダイル風のエコレザーのリボンとミックスして、アーティスティックな絵柄を胸元にのせた。
カラフルなドレスは、個性的なデザインが光る。ヴィンテージTシャツを集めて裂き、リボン状にしたパーツを編み込んで仕上げた、ドラマティックな一品だ。
また、今シーズンは、ネブラスカ出身のテキスタイルアーティスト、シェイラ・ヒックスの作り出したアクセサリーがランウェイを彩った。先住民の技法を尊重し、様々な作品を作り上げたシェイラのアートピースは、今季のコレクションのアイコニックなルックと融合し、コレクションの魅力を際立たせた。
シューズはブーツがメインに。中でも注目は、ハンター(HUNTER)とのコラボレーションフットウェアだ。ナチュラルラバーのソールに、植物由来のソックスインサートを組み合わせたサステナブルなブーツが完成している。