エボニー(EBONY)の2019-20年秋冬コレクションが発表された。
今シーズンは"現代民族"をコンセプトに、手の込んだ素材をデイリーに着用できるピースへと昇華。エボニーがブランド誕生時からこだわっている素材選びにより一層重きを置き、オリジナルのテキスタイル作りに力をいれた。
注目はブランド初となるニット素材。「フリンジ ハンド ニット」には、2種のインポート糸を使用。スペインメイドの温かみのある糸と、動物の毛並みを表現したフェイクファー糸を巧みに編み込み、複雑な表情に仕上げている。ボリューミーな袖とリングフリンジが特徴的なセーターは、1枚1枚、熟練の編手の手仕事によって完成させるこだわりのアイテムだ。
「SRY ニット ドレス」には、SRY編み機を使った、織物のようなニット素材を採用。細い糸と太い糸をミックスさせることにより、通常の編み機では実現できない複雑な表情を生み出している。
"現代民族"というコンセプトが色濃く反映されたのは、どこかエキゾチックなムードを放つペイズリー柄や花柄。ゴブラン織りを洋服として仕立てやすい柔らかい素材で再現した「ペイズリー ジャガード」は、ブランドのアイコニックなドレスコートやワイドパンツに落とし込んで。収縮性のある糸を加えることで柄に凹凸感を与え、ペイズリー柄をより豊かな表情へと導いた。
絨毯にインスパイアされた「フラワー パイル」テキスタイルは、ジャケットのフロントに配して。あえて長方形のパーツとして起用し、ジャケットの裾にはフリンジも添えることで、模様だけでなく洋服全体で絨毯を表現した。同様のテキスタイルはアームにも使用されており、ハリ感のある布地が、ボリューミーなシルエットを生むのにも一役買っている。