ミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)の2019-20年秋冬コレクションが発表された。
シーズンテーマは「ツアー & “ルイス・バラガン”(Tour & “Luis Barragan”)」。メキシコ人建築家のルイス・バラガンが手掛ける人の心を揺り動かす美しい建物にインスピレーションを得て、大胆な色彩やパターン、独特の世界観をもたらす素材をコレクションに取り入れている。
たとえば、アームにギャザーを寄せたコートやアシンメトリーなシルエットのブラウスには、バラガン作品に共通して見られる“光と水”のイメージを落とし込んだパターンを採用。様々な色彩が淡くにじみ出るような、オリジナルプリントを作り上げた。
ジャケット&パンツのセットアップに用いたチェック柄のテキスタイルは、バラガンが設計をした邸宅から着想。直線と平面から成る邸宅の構造を、チェック柄の構成に反映している。また、バラガンが幼少期を共に過ごした愛する馬は、ウエストをキュッと結んだワンピースの模様として現れる。
メキシコシティにそびえ立つカラフルなモニュメント「Satelite」は、その大胆な色彩から発想を得て、鮮やかなピンク色のテキスタイルに姿を変えた。ピンク色のタイトスカートやワイドパンツは、メキシコシティの象徴であるこのオブジェのように、コレクションの中で存在感を放っている。
ショルダーラインをぐっと落としたオーバーサイズのジャケットには、もこもことした質感の素材を取り入れて。ダークグリーンに染まったこのファブリックは、バラガンの代表作であるプリエト・ロペス邸に広がる中庭をイメージして制作された。