ローブス&コンフェクションズ(robes&confections)は、2019-20年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
「クラシックのカッティング・仕立てを踏まえて、現代的なテーラリングをいかに作っていくのか?」という命題を掲げてクリエーションを行ってきたローブス&コンフェクションズ。今季は、流れるようなシルエットの美しさはそのままに、アクティブなムードを纏っているのが印象的だ。
デザイナーの土屋郷は、“スポーツ・機能性の要素はローブス&コンフェクションズのテーラリングに相容れないものではないか”と考えていたと話す一方、スポーツミックスが、ファッションのスタイルに定着した現代において、敢えて取り入れないのも不自然だと考えるようになったという。
スポーティなエッセンスを避けずに取り入れることで、緊張せずに日常で着られる着心地と、ローブス&コンフェクションズならではのエレガンスをミックスさせた現代服を目指した。
レッドのシープパイルで仕立てたコートやカットソー、スカートは、温かみを保ちながらも軽やかな着用感が魅力。コートは、ウエストや裾にドローストリングがあしらわれており、コーディネートや気分によって自在に変形することが可能な1着。アクティブなウェアならではのヘルシーさと、モードな造形が共存している。
加えて、さらりとした質感のポリエステルで編み上げた軽やかなアランセーターや、上質な「スーパー130's」ウールを採用し、ウォッシャブル加工を施したパーカー、太めのサイドラインを配したマットな光沢感のジャージパンツなど、端正な仕上がりと、予想を上回る快適さを兼ね備えたウェアが揃う。
そこはかとなく流れているのは、70年代の雰囲気。ダブルのジャケットにタイブラウス、ワイドパンツを組み合わせたマニッシュなスタイリングや、オーバーシルエットのトレンチコートとゴブラン織りのレオパード柄ワイドパンツを着こなしたルックなどからは、グラムロックやパンクのムードを帯びた、自由なマインドが感じられる。
渦を描くような縮緬を裏地に配したノーカラーのウールコートは、縦長のシルエットが特徴的。生地、造形ともに大胆なジャポニスムを漂わせる。