オーガンジーの生地には、細いレザーバンドを編み込むことで模様を描いた。さらに、裾を優雅に遊ばせたマクラメ編がクリノリンのような構造の上に重なることで、ドレスの重厚感を軽減させ、滑らかな動きのあるフォルムを完成させている。
3つ目に紹介したいのは、これまで紹介したフェザーとエンブロイダリーの両方の魅力を詰め込んだドレスだ。
レザーの編地と、緑の光沢をもつフェザーをレイヤードした襟元に目を奪われたドレスルック。フェザーは、先の丸いものや尖ったものなど多様な形状を用いて、派手な印象と軽やかな印象を生み出した。
ほとんどがブラックドレスで表現された今季、インスピレーション源をキャッチーに表した“建物型カクテルドレス”にひと際目を引かれた。これは、ショー会場のアートを手掛けたシュルレアリストのアーティスト、ペニー スリンガーとのコラボレーションによるもの。ムッシュ ディオールの邸宅を金箔でゴージャスに再現した。
メイクアップでは、「トリオ ブリック パレット」を使ったスモーキーアイに注目。目元はまつ毛をカールさせたのみ。口元や肌はナチュラルに仕上げて、より一層スモーキーで力強いアイメイクを強調している。