A.P.C.デニムは、サイズ・シルエットだけでなくカラーラインナップも豊富。ノンウォッシュで深みのあるインディゴブルーの「DENIM BRUT」をはじめ、洗いをかけた「デニム ストーン」、ヴィンテージ調の色落ちを楽しめる「DENIM DELAVE STRETCH」などがラインナップ。同じモデルでもカラーが異なるだけで、印象もガラっと変わるので、マイベストカラーを見つけるのがおすすめだ。
2019年秋からは、人気No.1「ニュー スタンダード」に新色ブラックが追加。シックなブラックカラーは、インディゴブルーよりカジュアルになりすぎず上品に着こなせる。シャツをタックインしてコーディネートすれば、ややフォーマルな場でも活躍してくれそうだ。
やはりA.P.C.デニムを“育てて”楽しむなら、約1~2年は洗わないのがベター。どうしても洗いたい時は、ドライクリーニングがおすすめだ。色落ち、縮みを防いでくれる。保管方法もハンガーにつるしてかけておくのがベスト。シルエット崩れを防いでキレイな状態を保ってくれる。
またA.P.C.はデニムの洗い方として4つのステップを紹介している。過激主義派から、海に入って洗う“強者ケア”まで、どれもユニークなケア方法ばかりなので合わせてチェックしたい。
<A.P.C.デニムの洗い方>
1)過激主義
出来るかぎりジーンズを洗わずに履き続け、初回洗いはドライクリーニングで、2回目以降の洗いは、濃色製品用洗剤を少量混ぜた水にジーンズを1時間程浸けておき、すすぎ、バスタオルで包んで干す。
2)セミ過激主義
濃色製品用洗剤を混ぜた水にジーンズを1時間程浸けておき、こすらずにすすぎと脱水をし、干す。
3)洗濯機
濃色製品用洗剤を使い、常温水、デリケート洗い、脱水無しに設定して洗濯機をまわす。
4)海水
出来るかぎりジーンズを洗わずに履き続け、ジーンズを履いたまま海に入る。乾いた砂でこする。これを何度か繰り返す。水ですすぎ、太陽にあてて乾かす。
独特のタテ落ち感を生み出すには、長時間着用することがポイント。水洗いせずに1~2年履き続けると、生地自体が伸びてその形状をキープ。ここまでくれば、その後は水洗いしても、縮みが少なく理想のシルエットを楽しめる。
1)色のコントラスト:インディゴブルーと色落ち部分の差がはっきりしていること
2)ひげ:足の付け根部分に“ひげ”のようなラインが入って色落ちしていること
3)ハチノス:膝の裏に“蜂の巣”のように細かく複雑なラインが入っていること
4)バランスのよい色落ち:全体的にインディゴブルーと色落ち部分のバランスがよいこと
A.P.C.では、履き込んだデニムを対象に「バトラーサービス」を実施。履きこんだA.P.C.デニムを対象ショップへ返却すると、半額で新しいA.P.C.ジーンズを購入することが可能だ。
引き取ったデニムは、A.P.C.の技術によって丁寧に洗浄され、「バトラー ジーンズ」として再び販売される。状況によってショップに「バトラー ジーンズ」がないこともしばしば。自分にぴったりなサイズに巡り会える“運命的な出会い”が待っているかも。
「バトラー デニム」の内側には持ち主のイニシャルを記載。引き取り時に、持ち主が手描きで書いているので、一つひとつスタイルは異なる。このイニシャルを手掛かりに、手放したマイジーンズを探すのも面白いかもしれない。