GCDS(ジーシーディーエス)の2020年春夏メンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。なお、ランウェイにはモデル・タレントのkemioが登場している。
GCDSは常夏の楽園の中で、日本の“かわいい”を意味する“K-Hawaii”をキーワードに掲げた。
それを体現するために用いたのはマンガやアニメの文化。ヒロインの登場する“愛”をコンセプトとしたファンタジーを描いた。
ウィメンズでは、カワイイを表現するため、ケアベアやハローキティなどのポップなシンボルが多用されているが、メンズではジュラシックパークのモチーフが目を引いた。また、ソーシャルメディアの日常生活におけるユビキタスな存在は、文化的美学を語る上で今や欠かせないという考えのもと、フィルタリングされたエロ漫画もデザインに取り込んでいる。
アニメと並ぶのが、ネオンカラーのサイケディックなグラフィックを筆頭に、MA-1やブロークン加工のプルオーバーに用いられたミリタリーカーキなど。さらに、リッチなパイソン柄やデニムのタイダイ柄、トライバルなマルチストライプなど、ハイブリッドな東京の今を映し出すかのように多彩なファブリックが登場している。
ワードローブのベースは“東京”を彷彿させるストリートシーン。デニムやオーバーサイズのロゴ入りプルオーバーなど、原宿・渋谷の若者カルチャーが浸透している。