渋谷慶一郎と岡田利規によるボーカロイド・オペラ「THE END」に、スペシャルコラボレーションとして、ルイ ヴィトンの協力が実現した。
作品中でミクが着用している衣装は、ルイ ヴィトンのアーティスティック・ディレクター、マーク・ジェイコブスと彼のスタジオチームが、2013年春夏コレクションを、初音ミクの体型や彼女が持つ独特の雰囲気に合わせてデザインしたオリジナル作品。
当コレクションでは、幾何学的な世界をロマンチックに表現し、ルイ・ヴィトンの代表的なモノグラム・モチーフを用いていない初めてのコレクションとなっている。モノグラムの代わりに多彩な色と素材で作られたさまざまな大きさの四角による市松模様のダミエ柄が使われ、服やアクセサリーにくっきりとしたグラフィカルな印象をもたらしていた。
この直線的なデザインはバックや靴にも展開。ミクが持つ、ルイ ヴィトンのアイコンバッグのひとつである「スピーディ」を再解釈したバッグは、オリジナルのかたちを、あえてスクエアやキューブ型に作り直されている。シューズは長いポインテッドでアッパーにリボンをあしらい、大胆な幾何学模様を作り出している。ヒールにはスクエアにデザインされたメタル製だ。
この衣装を着た初音ミクがデジタライズされた映像は「THE END」初演の来場者だけが目にすることができるという、前代未聞のコラボレーションだ。尚、チケットは既に全公演完売している。
■オペラ公演「The End」について
2013年2月1日(金)、2日(土)に、山口情報芸術センター[YCAM]のスタジオAで上演される、音楽家の渋谷慶一郎とチェルフィッチュ主宰の演出家・岡田利規による新作オペラ。歌手やオーケストラは一切登場せず、YAMAHAが開発した音声合成ソフト「VOCALOID」による音楽とキャラクターの映像を中心に構成された作品だ。