ネオンサイン(NEON SIGN)は、2020年春夏メンズ&ウィメンズコレクションを発表した。
今季のコンセプトは、“SPACE COLOR PALETTE”。空間に在る「色」と「光」を布に投影したコレクションを展開する。
象徴的なのは、無数の星が広がる空のグラフィックや、宇宙空間の中で放射状に広がる星の光をプリントしたウェアだ。パジャマシャツや半袖シャツ、ショートパンツ、ロングドレスには、様々な色に光る星を細やかにプリント。夜空をそのまま落とし込んだような、スペクタクルな仕上がりとなっている。
また、眩い光のグラデーションを描いたブルゾンやシャツ、スカートなども目を引く。赤みがかった光沢を備えたオリーブグリーンのジャケットは、バックを大胆に切り替えて宇宙柄に。大胆なカットを施し、空間が不連続になるようあえてずらして配置することで、グラフィカルな印象を強めている。
カラーパレットは、宇宙を思わせるブラックに加え、ベージュやブラウン、カーキといったアーシーなカラーがメイン。加えて、くすんだオレンジや紫といった柔らかさのある色彩が差し込まれている。その様は、自然界に元々存在する色彩に暖かな光が加わることで、より一層色彩豊かになっていく様子を象徴しているかのようでもある。
例えば、スタッズを装飾したカーキのトレンチコートには、パープルのチェックシャツとパンツのセットアップを組み合わせ、深みのあるブラックのブルゾンからはオレンジのライナーをのぞかせた。トーンの異なるカーキのシャツとパンツには、オレンジのシャツをインナーに合わせることで、ウォーミングなアクセントを効かせている。
程よく丸みを帯び、ふわりと身体を包み込むようなシルエットも印象的。半袖ブラウスやブルゾンはドロップショルダーによって適度にゆとりを持たせ、幾何学模様のカットソーや、シアーなロングドレスは裾に向かって広がるAラインに仕立てた。フーディーは、袖口に重心を置いた分量感のあるドルマンスリーブが特徴。カーキのフーディーには同系色のゆったりとした吊りスカートをコーディネートすることで、それぞれのシルエットを引き立てつつ絶妙なバランス感で調和させている。