エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)の、2025年春夏ウィメンズ&メンズコレクションを紹介。
2025年春夏シーズンは、アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイの人生からインスパイア。1920年代アメリカのロスト・ジェネレーション文学を代表するヘミングウェイのライフスタイルや視点と、エンジニアド ガーメンツのエッセンスを融合させたウェアを提案。特に、フィッシングやハンティングといったアウトドアの要素や、クラシカルなアメリカンレジャーの要素がデザインに反映されている。
大きなポケットをフロントに配したフィッシングベストをアンコンジャケットに重ねて着たり、ハンティングジャケットにゆったりとしたオーバーオールを重ねたり、アクティブなアイテムを重ね着することで、スタイリングにエネルギッシュなアクセントを加えている。また、メディカルコートをベースにした特徴的な前合わせのコートや、影のようなエフェクトを加えたシルバーナイロンのパーカなど、インパクトのあるアウターも目を引いた。
全体的にゆったりとしたシルエットが採用されており、ダイナミックにロールアップして着用するジャンプスーツやペインターパンツ、ざっくりと羽織るトラッカージャケットなど、リラクシングなフォルムのウェアが多数見て取れた。前身頃のステッチワークが特徴的な新型のキューバシャツも、身幅やアームにゆとりを持たせ、身体になじむようなコンフォートな佇まいを見せている。
アフリカのサバンナを思わせる、プレイフルな動物モチーフも散見されている。ブルゾンやジャケット、パンツには、手描きのようなタッチで描かれた動物たちの姿をプリント。羽ばたく鳥や水牛、魚、カメなどの姿を画家のピカソをイメージしてのびのびと描き、チャーミングに仕上げている。
また、カーキベージュの開襟シャツやフード付きのドレスにはヤモリの刺繍を散りばめるようにして施し、ブルゾンの下に重ねたベストには、毛並みまで細かく描き込まれたレオパード柄をプリントした。
動物モチーフの他にも多彩なテキスタイルが登場しており、カラフルなチェック柄と刺し子を組み合わせたグラフィカルなシャツや、鮮やかなマドラスチェックのドレス、フローラルプリントを施したアーシーなコーデュロイジャケット、ペイズリー柄コットンのギャザーブラウスなど、華やかなテキスタイルのウェアが揃う。また、柔らかなベージュのシアサッカーで仕立てたグルカショーツやジャケット、マルチカラーのアフリカンプリントを配したシャツなど、軽快な表情のウェアが、涼しげな装いを演出する。