ダックス(DAKS)は、2024年秋冬カプセルコレクションを、2024年4月19日(金)に大手町三井ホールにて発表した。
ダックスの130年にわたる歴史を記念したカプセルコレクションは、2024年春夏に続く第2弾。クリエイティブ・ディレクターのルック・ゴダディン(Luc Goidadin)が目指したのは、クラシカルなブリティッシュスタイルをモダンに表現したスタイルだ。
伝統と現代を融合させることで、まるでスタンダードなアイテムと古着をミックスして着こなしを楽しむ若者たちのようなみずみずしい装いを生み出している。トレンチコートやテーラードジャケットなど、トラディショナルな英国のアイテムをベースにしつつも、現代的なフォルムや軽快でフレッシュな要素を取り入れることで“今”のムードを吹き込んだ。
象徴的に用いられているのは、ダックスを象徴するハウスチェックをルック・ゴダディンの視点でリデザインした「ジオ・チェック」だ。格子の目の大きさや角度を幾何学的に切り替えた「ジオ・チェック」のグラフィカルな表情は、素材の質感によって様々な表情を見せていく。
ベーシックなテーラードスーツには繊細さを、ウールジャカードのコートやツイードのワンピースには大胆さをもたらしていたのが印象的だ。この他にも、柔らかなベージュニットのセットアップ、フューシャピンクのシアーなプリーツドレス、温かみのあるネイビーのウールボンバージャケットなどが「ジオ・チェック」をまとって登場している。
また、イエローやピンク、ブルー、グリーンなど、ベーシックなスタイルの所々に差し込まれた鮮やかな色使いも目を引いた。ベージュのトレンチコートやモノトーンのドレスにライトブルーの手袋を合わせたり、アースカラーのスタイリングにイエローのビーニーを合わせたりと、ポップなアクセントをもたらしている。
色使いのインスピレーション源は、1950年代のイギリスでのダックスの広告。ベージュやブラウン、ブラックなどクラシカルなベーシックカラーのアイテムを写したビジュアルに、目を引く色のロゴやイラストを組み合わせた広告デザインからアイディアを得たという。
シルエットは、1970年代後半から80年代前半にかけての英国の映画・音楽界を代表するアイドルたちのスタイルからインスパイア。ゆったりとした立体的なフォルムのアイテムが多く、トレンチコートには袖に分量を持たせ、ダブルのテーラードジャケットもボクシーなシルエットに仕上げている。
メンズのダイヤ柄キルティングジャケットやコートは、緩やかに丸みを帯びたショルダーや身頃の造形が穏やかな雰囲気を演出。落ち着いた色味やコートに配されたコーデュロイの襟が、上品さを後押ししている。