レッド ヴァレンティノ(REDValentino)の2020年秋冬コレクションが発表された。
今シーズンのインスピレーション源になったのは、映画『青い珊瑚礁』などを代表作に持つアメリカの女優ブルック・シールズ。彼女が女優としての魅力を開花させた80年代のムードや純真無垢で自由なスピリットを進化させ、グランジで都会的なフィルターを通したモダンなコレクションを展開していく。
コレクションのベースにあるのは、タータンチェックのアウターや、ヴィンテージ感のあるデニムショートパンツ、アメリカのカレッジから着想したゆったりとしたシルエットのカーディガン、スリットの入ったレザースカート、チャンキーなバイカーブーツなど、グランジファッションを彷彿とさせるムード。
ただしタータンチェックはパフスリーブのボウタイワンピースに落とし込んだり、ダメージデニムのショートパンツはフラワーモチーフを散りばめたりと、フェミニンでロマンティックな要素を取り入れることでレッド ヴァレンティノらしいコレクションに仕上げている。
マテリアルのコントラストを楽しむことで、秋冬シーズンでありながら重たくなりすぎない軽やかなムードを演出しているのも見逃せない。
チェック柄のモヘアコートやフリンジ付きのヘリボーンケープなどくつろぎと暖かみのあるアウターがある一方で、ラッフルをたっぷりと重ねたポルカドットのチュールドレスや、ふんわりとしたパフスリーブのオーガンザドレスなど、ピュアで軽やかなアイテムもある。
カラーはブラックやベビーピンクなどレッド ヴァレンティノが得意とするカラーパレットをベースに、80年代を思わせるグリーン、イエロー、ブルー、パープルなどエネルギッシュで鮮やかな色彩を加えている。