バーバリー(BURBERRY)の2020年秋冬メンズコレクションが発表された。ウィメンズとの合同ショー形式である。
今シーズン、バーバリーが掲げたテーマは「メモリーズ」。チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリカルド・ティッシは、トレンチコートやバーバリーチェックなどのハウスコードを大切にする姿勢は継続しつつも、自身の若かりし頃の“記憶”にフォーカスしたコレクションを展開した。
リカルド・ティッシは今季のクリエーションについて「訪れた場所や出会った人々、影響を受けた音楽など、人生の形成時期だった頃のメモリー(記憶)がこのコレクションに反映されています。バーバリーで私が確立し始めているブランドのコードや言語にこのメモリーを融合させたかったのです」と語っている。
リカルド・ティッシの若き日の記憶からインスピレーションを得て、現代的に再構築したブランドのアイコンは、トレンチコートやバーバリーチェックなど。トレンチコートはボリューミーなパッファージャケットやフーディーを組み合わせることでカジュアルな印象に。ディテールにもこだわり、ダブルラペルに仕立てることで遊び心を演出している。
ブランドを象徴するハウスチェックを取り入れたアイテムもモダンな表情が魅力。チェック柄のシャツは、ベージュを基調としたバーバリーらしいカラーパレットを採用しつつも、3枚のシャツをドッキングしたかのようなユニークな仕立てが目を惹く。
アイテムそのものはもちろんのこと、スタイリングも現代的にアップデートしており、ジャケット、テーラードパンツ、シルクツイルシャツ、ネクタイまで全てチェック柄で統一し、ルック全体でパッチワークを楽しんでいるかのようなスタイルに仕上げている。