ダックス(DAKS)は、2020-21年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションを、ロンドンにて発表した。
今季は「アイルランドの西海岸“The Wild Atlantic Way”の旅」をテーマに、豊かな自然や土地から着想を得たコレクションを展開。エコファーやリサイクルウールなどを使用した、ダックス初のサスティナブルなウェアも登場した。
「アイルランドの西海岸」を最も象徴しているのは、ドニゴール州の年季の入った織機で織られた「ドネガルトランスフィギュアチェック」のツイード地。表面にネップのある、表情豊かな風合いのツイード地は、端正なチェスターコートやステンカラーコート、ジャケットといったアウターに用いられている。
テーラードジャケットとパンツのセットアップは、ベージュ、グレー、ブラウンといったベーシックなカラーリングのチェック地でクラシカルに仕立てた。ガンクラブチェックのクラシカルなセットアップには、スカーフやブルーのブラウス、ブローチを合わせて遊び心を加える。ウインドウ・ペンのセットアップは、シャツのインナーにカーキのタートルネックをレイヤードすることで、カジュアルさをプラスした。
グレンチェック地で仕立てたウィメンズのセットアップは、ウエストにベルトを巻いてシルエットにメリハリをつけ、凛とした佇まいに。オーバーサイズのテーラードジャケットとボックススカートの組み合わせや、ガンクラブチェックの優雅なロングワンピース、ダイナミックな花のコサージュを付けた、ゆったりとした仕立てのロングコートなどは、トラディショナルな空気感とどこかマニッシュなムードを漂わせている。
肩から大胆にかけたストールや、身体を包み込むようなケープ、レイヤードスタイルを楽しむキルティングアウターなど、ウォーミングなアイテムも散見された。幾何学模様のニットにはブランケットのようなストールを羽織り、コーデュロイのジャケットの上にはキルティングベストを重ねるなど、カントリーサイドの休日を彷彿させる、優雅な装いが目を引く。
中世に建てられたアッシュフォード城からインスパイアされたウェアは、デカダンな雰囲気を演出する。艶やかなブラックのジャケットやロングコートには大きな花をあしらい、シックな雰囲気に劇的な要素を加えている。その他、小花を散りばめたブラックのセットアップや、光沢感のあるガウンなど、装飾的なフォーマルウェアを展開。しなやかなチェックのドレスやグレーのチェスターコートには、タッセル付きのコードをウエストに巻いてエレガントなアクセントを効かせた。