ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN) 2020年秋冬コレクションが、2020年2月26日(水)フランス・パリにて発表された。
今季ドリス ヴァン・ノッテンが思い描いたのは、イギリスロンドンの クラブで、それぞれの夜を楽しむパーティーガールたち。セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)のメイクアップの魔法にかけられ、官能的な美しさを纏った彼女たちの叙情的な夜を表現していく。
始まりの合図と共にランウェイに登場したのは、ヘアスタイルをピンクやブルー、グリーンなどフレッシュに染め上げたパーティーガールたち。英国を象徴するパンキッシュなムードを香らせながらも、ロカビリースタイルや、バイカースタイル、30年代のハリウッドを意識した華やかなドレスルックなど、思い思いのクラブスタイルを楽しんでいるのが印象的だ。
きらびやかな夜の世界へと観客を誘うように、彼女たちの纏うワードローブは、華美な装飾や鮮やかな色彩を取り入れているのも今季の特徴。メゾンを象徴するフラワーモチーフもその一つで、サイケデリックなカラーのハワイアンプリントや、光沢感のあるアヤメモチーフ、オーガンザに浮かび上がるポエティックな花模様などが、ドレスの上へと現れる。
またこうしてテキスタイルの上へと咲き誇った花々は、各々のパーティーガールたちが持つテイストとミックス。中でも鮮やかな花々を描いたタートルネックには、バイカージャケットに、パイソン柄のエッジィなパンツ、パンキッシュなチェック柄シャツを組み合わせて、あらゆる要素と融合。上質なテキスタイルの表情も相まって、特別な夜へと繰り出すパーティーガルのとっておきなナイトルックを完成させている。
終盤にかけては、プリント模様を抑えるかわりに、ラグジュアリーな光沢を放つメタリック素材や、スポットライトの下で眩いほどのきらめきを放つ総スパンコールのドレスが登場。そして首元や胸元、ヘッドウェアには、彼女たちの美をより一層引き立てるフラワーモチーフのアクセサリーがあしらわれていた。