ミラノファッションウィークで発表されたヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)の2013-14年秋冬コレクション。フェミニティとマスキュリニティ、カジュアルとゴージャス。相反する2つの要素を、絶妙なバランスで掛け合わせている。
小鳥の刺繍をあしらったペンシルスカートやスパンコールやビーズがきらめくペプラム、なめらかな線で胸元をカッティングしたワンピースなど、フェミニンでありながらシックな仕上がり。またラペルが外に大きく張り出したようなウールのオーバーサイズコートやクロップドパンツから漂うマスキュリンな要素も、“甘さ控えめ”なスタイル作りに一役買っている。
カジュアルだったり、トラディショナルだったりと様々な表情をみせるチェックは、今季最も特徴的なパターン。シャンデリアのようなビジューの輝きと組み合わせて、新鮮なコントラストを生み出している。また他ブランドのコレクションでも登場したニットのセットアップが、ヌメロ ヴェントゥーノでも登場。グラデーションで変化をつけているのがポイントだ。
カラーパレットのメインは、ホワイトやピンク、ベージュ、モカなど秋冬スタイルを暖かく包み込む、優しい色合い。ボトムの裾からのぞくソックスやシャンパンゴールドを基調としたスパンコールやビーズの刺繍のきらめきが、華やかさを添えていた。