ミラノファッションウィークで発表されたロベルト カヴァリ(roberto cavalli)の2013-14年秋冬コレクション。祖父であり画家のジュゼッペ・ロッシらアーティスト一家で育ち、幼少の頃からアートに触れて成長してきたデザイナーのロベルト カヴァリ。今季は、彼自身の芸術に対する愛情と、絵画のように美しい追憶の日々からインスピレーションを受けている。
メインカラーはブラック、ホワイト、シルバーでシャープな印象に。一方で、マゼンタ、コバルトブルー、アクアマリンなどの鮮やかな色彩が、誘惑的に用いられている。またフローラルとアニマル柄のハンドプリントやマイクロスチールがはめ込まれたレザー、繊細なプリーツなど、ラグジュアリーの極致を体現したような手の込んだファブリックが登場した。
スーパースリムパンツやミニスカートといった、足を長く美しくみせるアイテムが多数展開されたのも特徴的。マニッシュなタキシードや14センチのポインテッドトゥヒールを合わせて、自信に満ち溢れたゴージャスで強い女性像を描き出している。
スタイリングの仕上げは、ボリュームアクセを大胆に取り入れて。蝶やスネークが彫られたネックレスや、シャツの襟元を華やかにランクアップさせるエンジェルのブローチは、ルネッサンス期の彫刻作品のようにドラマチックな躍動感を宿している。