マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)の2020年秋冬メンズコレクションが発表された。
2020年にブランド誕生50周年を迎えるマーガレット・ハウエル。2月に発表した2020年秋冬コレクションのランウェイでは、メンズ、ウィメンズ、エムエイチエルを多彩にコンビネーションして、ブランドの原点に立ち返ったタイムレス&ジェンダーレスなショーを展開した。
今シーズンも、インスピレーション源となったのは、トラディショナルなマテリアル。高い技術を持つ職人たちが脈々と受け継いできた伝統的な素材を、現代の空気にマッチしたシルエットへ落とし込むことで、モダンなクリエーションを完成させた。
たとえばジャケット&トラウザーのセットアップには、スコットランドで150年以上続く織物工場ロバット(LOVAT)社の生地を使用。ウーステッドを用いた素朴で温かみのあるモーニングストライプのテキスタイルを、オーセンティックなスーツスタイルではなく、オーバーサイズのブレザーと、アーミーテイストのトラウザーに落とし込むことで、今の時代にフィットしたスタイルに昇華している。
映画『シャイニング』でジャック・ニコルソンが着用したことで知られるマーガレット・ハウエルのアーカイブをベースにしたジャケットには、柔らかな風合いが特徴の太畝のコーデュロイを採用。フィット感やディテールは、現代風にアップデートした。
カラーは、チャコール、カーキ、テラコッタなど深みのある色彩がメイン。落ち着きのあるパレットではあるが、ハリスツイード(Harris Tweed)のツイード素材やコーデュロイ、ボアなど、様々なマテリアルが生み出す風合いが、コレクションにメリハリをもたらしている。
足元にはトリッカーズ(Tricker's)とコラボレーションしたワークブーツをコーディネート。ヴィンテージシューズからインスピレーションを得たレースアップブーツはトリッカーズにスペシャルオーダーしたもので、ジャケット&パンツのスーツルックにタフなアクセントをプラスしてくれる。