パリファッションウィーク5日目の2013年3月2日(土)、ツモリ チサト(TSUMORI CHISATO)が2013-14年秋冬コレクションを発表した。
袖や裾に大胆なボリュームでシルエットに抑揚をつけたベルベットのワンピースを皮切りに、序盤はモノトーンスタイルを展開。シックなカラーパレットながら、おばけやとろりと溶けだしたチョコレートのような柄と組み合わせて、遊び心も覗かせている。
徐々にセルリアンブルーやレッド、オレンジなど色どり豊かな色彩が加えられてゆき、ツモリ チサトらしいハッピーなムードあふれるテキスタイルが登場した。スパンコール刺繍やプリント、ブローチなどで登場したロブスターのモチーフはエルザ・スキャパレリのロブスター・ドレスを思い出させるが、もっとキュートで多彩な表情。
マーメイドシルエットでフェミニンな表情をプラスしたニットドレスやスカートも、今季の特徴的なアイテム。ニットのフィット感とは対照的に、裾にあしらわれたプリーツやフレアが動きを生み、深くスリットの入ったブーティーとともに軽さのある仕上がりに昇華している。またゴールドで縁取られたきらびやかなフラワーモチーフや半円型や毬のようなバッグなどで、アジアンテイストをミックスさせた。