プラン シー(Plan C)の2021年春夏コレクションが発表された。
スイス・アルプスの南東部に位置する自然豊かなエリア・エンガディンに滞在しながら、今季のコレクションを製作したというクリエイティブ・ディレクターのカロリーナ・カスティリオーニ。彼女がこの地で感じた母なる自然への愛は、カラーパレットへと色濃く反映された。雪景色を連想させるオフホワイト、そして雪解けから移り行く温かな季節の訪れは、鮮やかなブルー、イエロー、ブライトグリーン、オレンジ、ピンク、ターコイズといった、みずみずしくカラフルな色彩で祝福している。
自然の美しさを閉じ込めたプリントも、今シーズンならではの大きな特徴といえるだろう。カロリーナが実際に撮影したエンガディンの風景の写真は、コットンシャツや、プリーツスカート、コーティング加工のキャンバスト―トバッグの上で自由にコラージュ。また厳しい冬を乗り越え、蕾を咲かせた山の花々のモチーフは、トレンチコートや、バックにリボンを付けた定番マキシドレスを彩り、エネルギッシュな春夏のムードを盛り上げている。
素材やカラー、ピッチの異なる、様々なストライプを組み合わせたピースからは、プレイフルかつアイロニックなブランドの感性が感じられる。
イタリアの格調高きシャツメーカー「アルビニ(Albini)」の上質な生地を使用したシャツドレスには、複数のストライプ柄をパッチワークのように連結。テーラリング仕立てのジャケットに、膝上丈の軽やかなパンツを合わせた、ブランドらしいミックス&マッチスタイルにも、ムードの異なるストライプ柄を自由な精神でミックスさせた。
ニット襟でお馴染みのオーバーサイズシャツ、マキシ丈のボリューミーなスカート、プリーツを施したショーツといった、ブランドのシグネチャーアイテムが、新たな素材とカラーコンビネーションで引き続き登場すると同時に、今シーズンは従来よりもボリュームを抑えた、ドリルコットンのパンツやドレス、ガーゼ素材のトラックジャケットやショーツといったアイテムも仲間入り。また春夏らしい爽やかなかごバスケットは、すっかりとブランドの顔となった「Bianca」モチーフをプラスした、遊び心溢れる表情に仕上げている。