東京オペラシティアートギャラリーでは、ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」を、2021年6月24日(木)まで開催する。なお、4月25日(日)から臨時休館していたが、6月1日(火)より再開。
ライアン・ガンダーは、コンセプチュアル・アートの新しい地平を拓く作家として注目されている、イギリスのアーティストだ。各国で展覧会が開催されるほか、ヴェネチア・ビエンナーレなどの国際展にも出品。2017年には大阪・国立国際美術館において、個展に加えてガンダーのキュレーションによる同館の収蔵品展が同時開催されており、話題を集めた。
ガンダーの作品制作の特徴のひとつに、日常で気にも留めない物事に着目し、それを斬新な表現へと昇華する点が挙げられる。ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」では、最先端のコンセプチュアル・アートを生みだすガンダーの視点・考察・解釈のもと、日本の戦後美術を核とした同館のコレクションを紹介する。
本展では、3階・4階の2フロアにわたる全館を会場に、それぞれ異なるテーマを設けて展示を実施。
4階の「色を想像する」では、同館の収蔵品が故寺田小太郎のプライベート・アイ・コレクションであるという成り立ちを踏まえ、寺田が収集テーマとしていた“白と黒”から構成される作品を紹介。白髪一雄《貫流》をはじめとする作品を、大きな壁面の上下左右にびっしりと作品を並べる「サロン・スタイル」で展示する。
一方、3階の「ストーリーはいつも不完全……」では、うす明かりの展示室内で、懐中電灯で照らしながら作品を鑑賞するという新しい試みを実施。照明に照らされた通常の展示では見逃してしまう部分への注目や、全体をよりよく見ようとあちこちを照らすことによって、作品と親密な関係を結びつつ鑑賞を楽しめる。
なお、東京オペラシティアートギャラリーにて予定されていたライアン・ガンダーの個展は、2022年度以降に開催予定だ。
ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」
会期:2021年4月17日(土)〜6月24日(木)
※4月25日(日)〜5月31日(月)は臨時休館
※閉幕日は6月20日(日)より延長
会場:東京オペラシティアートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
開館時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(6月7日(月)・14日(月)・21日(月)は開館)、臨時休館期間
入場料:一般 1,000円(800円)、大・高生 600円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は各種割引料金
※障害者手帳の所持者および付添者1名は無料
※割引の併用および入場料の払い戻しは不可
※同時開催「project N 82 松田麗香」の入場料を含む
※来館に際しての注意事項は美術館ウェブサイトを確認のこと
※最新情報は美術館ウェブサイト、SNSおよび特設サイトにて告知
【問い合わせ先】
東京オペラシティアートギャラリー
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)