サポートサーフェス(support surface)の2021-22年秋冬コレクションが、東京ファッションウィーク開催中の2021年3月17日(水)に発表された。
今季は、落ち着いたトーンをベースとしながらも、ブランドが得意とするエアリーなムードを貫いた。ディティールや素材使いにも、“軽やかさ”へのこだわりが感じられる。
カラーパレットは全体的にシックで落ち着いた印象。黒やグレーを中心としつつも、目が覚めるような鮮やかなオレンジや洗練された深いブルー、エレガントなバーガンディーなどの美しいカラーによりコレクションに彩りを与えた。また、上下のトーンを統一することで、コントラストを心地よいものにしている。
シックなカラーにアクセントを加えるのは、多彩なチェックのパターン。中でも注目したいのは、コントラストを効かせたツイード調のチェックだ。クラシカルで重たく見えるチェック柄だが、粗さの残る仕様にすることで軽やかかつリズミカルな印象に仕上げている。
サテンやレザーといった光沢感のある素材づかいにも注目。光に当たると存在感を増し、重たい印象を払拭した。艶やかな動きを演出してくれる。
サポートサーフェスを象徴する“流動的なシルエット”は健在。贅沢な生地使いから生まれるドレープが風を纏い、優美な柔らかさを際立たせる。ゆとりのあるロングコートやパンツは、ウエストや裾を絞ることで全体のラインに緩急をもたらした。アシンメトリーなシルエットも、流れを作り出している。
軽やかな空気感を演出するデザインにも注目だ。クラシカルな雰囲気のコートには、バックに波打つようなプリーツをプラス。ブラウスの袖元はバルーンのようなボリューム感を出した。また、随所に施されたフリンジのディティールも印象的。ひらひら揺れることで、動きのある表情を演出する。