展覧会「THE HEROES ⼑剣×浮世絵」東京ほかで、ボストン美術館所蔵の武者絵＆名⼑を一挙公開

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ボストン美術館所蔵「THE HEROES ⼑剣×浮世絵─武者たちの物語」が、東京の森アーツセンターギャラリーにて、2022年1月21日(金)から3月25日(金)まで開催される。その後、新潟県立万代島美術館、静岡市美術館、兵庫県⽴美術館に巡回予定だ。

ボストン美術館が所蔵する武者絵＆刀剣を紹介

歌川国芳《小子部栖軽豊浦里捕雷》天保5-6年(1834-35)頃
Bequest of Maxim Karolik
Photograph©︎Museum of Fine Arts, Boston

ボストン美術館所蔵「THE HEROES ⼑剣×浮世絵─武者たちの物語」では、世界最高水準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館所の所蔵作品から、軍記物語や武勇伝説に取材した武者絵と、秘蔵の⼑剣の数々を紹介する。

武者絵118点が日本初出品

歌川国貞《茨鬼戻橋綱逢変化》文化12年(1815)頃
Bequest of Maxim Karolik
Photograph©︎Museum of Fine Arts, Boston

武者絵とは、『平家物語』などの軍記物語や、武勇伝説に登場する武者を描いた絵画だ。江戸時代には迫力のある武者の姿を描いた浮世絵が人気を博し、浮世絵の祖とされる菱川師宣から江⼾後期の歌川国芳に至るまで、多くの絵師が武者絵を制作。源義経や上杉謙信、武⽥信⽞、巴御前らの奮戦の様子が数多く描かれた。

歌川広重《英雄五人傑宮本無三四》弘化4-嘉永元年(1847-48)頃
William Sturgis Bigelow Collection
Photograph©︎Museum of Fine Arts, Boston

本展では、世界有数の浮世絵コレクションで知られるボストン美術館の所蔵品から、有名絵師による武者絵118点を日本初出品。菱川師宣、歌川国芳、歌川広重、月岡芳年などの武者絵を展示するとともに、⼑剣の鐔(つば)に描かれた共通のイメージにも光をあてつつ、さまざまな武者の活躍を紹介する。

名⼑が半世紀ぶりに多数里帰り

《太刀銘安綱》平安時代(11世紀)
William Sturgis Bigelow Collection
Photograph©︎Museum of Fine Arts, Boston

また、本展には、ボストン美術館から半世紀ぶりに名⼑が多数里帰り。日本最古の名⼯といわれる安綱の銘が残る太⼑や、中世日本に多くの名匠を輩出した⻑船派の名⼑などを目にすることができる。

そのほか、膝丸や蜘蛛切、薄緑など、さまざまな名前を持つ源⽒の重宝《太⼑折返銘⻑円(薄緑)》をはじめ、国内で所蔵される名⼑も特別に出品される予定だ(特別出品は各会場で異なる)。

展覧会概要

ボストン美術館所蔵「THE HEROES ⼑剣×浮世絵─武者たちの物語」
会期：2022年1月21日(金)〜3月25日(金) 会期中無休
会場：森アーツセンターギャラリー
住所：東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
開館時間：10:00〜20:00(火曜日は17:00まで)
※最終入館は閉館30分前まで
観覧料：一般 2,100円ほか

■巡回情報
・新潟県立万代島美術館〈予定〉
会期：2022年4月23日(土)～6月19日(日)
住所：新潟県新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル 5階
・静岡市美術館
会期：2022年7月2日(⼟)〜8月28日(日)
住所：静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階
・兵庫県⽴美術館〈予定〉
会期：2022年9月10日(⼟)〜11月20日(日)
住所：兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)

【問い合わせ先】
TEL：050-5542-8600 (ハローダイヤル／受付時間：9:00～20:00)