フィーニー(PHEENY)は2021-22年秋冬コレクションを発表した。
今季のフィーニーのテーマは「PN20」。デザイナー・秋元舞子が好むバウハウスのプロダクトやミッドセンチュリーの家具へのオマージュと、フィーニーにとって今季が20回目のコレクションとなることから付けたテーマの中で、新たなピースを展開する。
テーマを分かり易く反映した例となるのが、フィーニーのアイテムの中でも人気が高いプリントシリーズのワンピースとカットソー。いずれも透け感のある生地に、秋元が日常で撮影した写真と、バウハウスを代表する講師であったヨハネス・イッテンの色彩論を象徴する“丸・三角・四角”のシルエットを落とし込んだ。
小物ではソファーなど家具に使われる素材を使用した巾着バッグが登場。ユニークな素材使いによって、シンプルながらもコンセプチュアルな一品を生み出した。
20回目のコレクションを迎えても、フィーニーらしい日常に寄り添ったベーシックなアイテムは健在。肌触りが良くインナーとしても着用可能なウール100%のカットソーや、保温性と軽さを兼備したポリエステル×ウールのプルオーバーなど、快適な着用感のデイリーウェアを豊富にラインナップする。
その中でも特に今季はニットアイテムが充実。襟にボリュームを持たせ、肩にジップを配することで様々な着方が出来るトップスをはじめ、首の部分がセパレート可能で砂時計の様なシルエットが特徴の“アワーグラスニット”など、捻りを効かせたデザイン性の高さが光るニットウェアが揃う。
また、今季は軍物をベースにしたアイテムを複数展開。その中でも注目は、秋元自身が大ファンというプロダクト オールモスト ブラック(Product Allmost Black)が前身のブランド・プロダクトトゥエルブ(Product Twelve) とコラボレーションした2型のアイテムだ。
エクワクス(ECWCS)のブルゾンを原型にし、肩回りに撥水加工を施したフリースジャケットは、ショート丈ですっきりとした印象に。アウターとしてはもちろん、コートなどのライナーとしても活躍してくれる。表地にはポーラーテックを使用し、軽量かつ保温性の高い仕様に仕上げた。なお、ルックで合わせて着用しているのは、同じく同コレクション内で展開する軍物パンツをアレンジしたサロペットスカートだ。
撥水生地を採用したノーカラーコートは、プリマロフトを用いることで抜群の保温性を実現。軍物のアウターのディテールを踏襲しつつ、シンプルなビジュアルとゆったりとしたシルエットでモダンにブラッシュアップした一着だ。