サートグラフ(SARTOGRAPH)の2022年春夏コレクションが発表された。
テーラリング技術をベースに、ワークウェアの要素を加え、モダンでミニマルなワードローブを展開しているサートグラフ。今シーズンは“ミニマリズム”“エンパワーメント”“マルチプリシティ”の3つのテーマにフォーカスしたコレクションを披露した。
“ミニマリズム”では、1960年代に活躍したドナルド・ジャッドやカール・アンドレといった米国人アーティストたちの作品に見られる直線的なフォルム、色使い、美的感覚に注目。縦や横にホワイトの直線的なステッチをあしらったテーラードジャケットや、オレンジやブルー1色で作り上げたボックスシルエットのTシャツなどが展開された。
「力づける」や「個人の自立性を強める」といった意味を持つ“エンパワーメント”のテーマは、ワンピースやトップス、パンツスーツなどで表現。中でも、ワンピースとトップスには、右肩を極端に強調するようにパッドをあしらった。同パットは固定されていないので、ジャケットの上に出すことや、首に巻いてスカーフのようにして楽しむこともできる。
「複数性」を意味する“マルチプリシティ”は、1つのアイテムで多様なスタイリングを楽しめるようにデザインすることで表現した。ステンカラーコートやシャツなどに配されたスクエア型の胸ポケットと太めの前開きベルトは、取り外すことが可能。また、他の色と交換することも可能なので、チョイスするカラーによって印象を大きく変えることができそうだ。