2013年9月27日(金)、イザベル マラン(ISABEL MARANT)が2014年春夏コレクションをパリファッションウィークにて発表した。ベビーピンクにフリルのついた優しげなブラウス。ボトムスに選んだのは、ハードでストイックなレザーパンツだった。スイートでハード、そんな対極的な要素を掛け合わせたのが今季のイザベルマランだ。
中盤より台頭するフローラルプリントは迷彩柄の色彩を用いて、ここでもスイートな要素が辛口に仕上がる。そして純白のレースワンピースに、ゴツめのシューズを合わせたブランドらしいスタイリングも。
全体的に肩を強調したデザインが多く見受けられたのも特徴。ジャケットはシャープでしっかりとしたラインとパフスリーブの二種類、それに袖口までフリルで囲ったタイプはよりショルダーラインをパワフルに強調する一方、フリルの持つ柔らかな女性らしさも感じさせるため、複雑な魅力を持つ一着となった。後半の大振りなラッフルで作り上げたワンショルダードレスや、メタルやスパンコールのグラムなジャケットも見逃せない。
ショー後、バックステージにてイザベル・マランは「コレクションのアイディアとなったのは、"タフ&ロマンティック"。レザーやバイカー風のアイテムの中にシフォンやレースで繊細さを加えています。あと、どこかにフラワーの要素を入れたいという思いがあり、結果プリントに使いました。表面は、トランスペアレントな素材ですが、下の生地は案外しっかりとしています。繊細さと強さを持ち合わせたこのプリントは、コレクションのテーマをよく表しているんですよ」とコレクションについてコメント。
また、H&Mとのコラボレーションについての質問が飛ぶと、「イザベルマランの服を手に取れなかった人たちのために、今までのクリエイションの中で私が気に入っている物を全て見せたいと思っています。コピー品ではなく本物を手にしてもらえるというのも嬉しいですね」と笑いながら応えた。コラボアイテムの発売は2013年11月14日より。自信と余裕を感じさせる彼女の言葉に期待が高まる。