08サーカス(08sircus)の2022-23年秋冬コレクションが発表された。
前シーズンに引き続き、ジェンダーレスな雰囲気が包み込む今季。レザーのような質感のウォッシャブルシャツやドレスのようなコートなど、素材やアイテムを曖昧にしたエレガントなコレクションを展開する。
まず目を引くのは、着こなしによって印象が変化するアイテム。ドロップショルダーのノーカラーコートは、左右どちらを前にしても着用できるジェンダーレスなデザインに。分量をタックでたたんだガウチョパンツは、静止しているとスカートに見えるユニークなルックスに仕上げている。
ニットウェアは、素材や色が異なる2種類の糸で編み上げることで曖昧な表情に。斜めで編地を切り替えた独創的なセーターには、ウールとコットンを採用。繊細な質感のニットケープやカーディガンには、ホワイトとブルーのキッドモヘアを使用した。
シルエットは、ジェンダーレスなウェアに相応しいゆったりとしたものが主流。また、今季も08サーカスらしい後ろ姿のシルエットにこだわったアイテムが充実のラインナップで揃う。
直線的で美しいシルエットを追求したリバーシブル仕様のMA-1は、これまでにない柔らかさのエコファーを使用し、ランダムなカッティングを施した風合い豊かな一着。見た目以上に軽く、ソフトなタッチのウールコートは、エレガントな曲線を描くコクーンシルエットで展開される。
カラーは、落ち着きのあるグレーやニュートラルなベージュ、温かみのあるモカブラウンといったクリーンな色味に、鮮やかなカラーで遊び心をプラス。量感のあるタートルネックニットや、抽象化した花柄を落とし込んだドレスなどに明るくエネルギッシュなイエローをのせた。
今季は、キジマタカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)とのコラボレーションハットも展開。キジマタカユキならではの繊細なステッチワークが魅力のハットを、思わず触れたくなるほど肌触りのよい上質な素材で仕上げた。
なお、今季のルックは、クリーンで重厚感のある世界観が特徴のアトリエショップ「08ブック(08book)」で撮影。歩いていたり、椅子に座っていたり、ブレていたりと様々な画角で捉えたルック画像は、08サーカスこだわりの素材が作り出すシルエットを魅力的に見せてくれる。