アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)が2014年春夏コレクションを、2013年10月18日(金)に発表した。今季はデザイナーがスペインに渡った際、影響をうけたという建築家アントニオ・ガウディの思想がインスピレーション源となっている。
ガウディのグエル公園をイメージしたブルーやイエローがキーカラーとなり、コレクションを鮮やかに彩る。建築を思わせる大ぶりな柄は、インパクトがありながらもモダンな印象に。拡大した千鳥格子柄のブラックのジャケットやパンツは、サテンとメッシュの異なる質感で表現された。
ブルゾンやTシャツといったスポーティな要素が感じられるのは、初めての取り組んだメンズウェアの印象が強いから。海外とはまた違う「東京」という若者文化がある場所だからこそ、活動的な服を取り入れたかったというデザイナーの考えだ。
中盤はモノトーンでシャープな雰囲気を漂わせる。ブラックのドレスは胸元の立体的なデザインが未来的なイメージ。ブラック&ホワイトのフード付きのジャケットは、2色の大胆な配色が無機質ながらパワーを感じる。
ラストは、世界で最も薄いといわれる素材を使用したドレスで締めくくる。スカート部分のエレガントなデザインが優雅なドレスは、サクラダファミリアの存在感を描いている。