エリ マツイ(ERI MATSUI)が2010-2011A/Wコレクションを発表した。「ファッションデザイナーが数学を用いてもいいのではないか?」という考えのもとスタートした今回のコレクション。ビジュアルアーティストの木本圭子氏、東京大学生産技術研究所教授の合原一幸氏とのコラボレーションが注目を集めた。
「どうして人は美しいと考えるのだろう?」という発想から感性、ファッション、アート、科学をコラボレートさせ、モデルを断面から解説、デザインを極めていった。
「数学とコラボレーションすることでさらに新しい時代を作っていきたいという願望を秘めてデザインした。」と語るデザイナーの松居氏。見たまま感じたまま直感を信じて、そこから試行錯誤していく。「美に拘るように数式にも美しさがある」と考えたと言う。「オウム貝」の対数曲線を用いたフリルのドレスを始め、1つ1つのドレスの持つ透明感は見る者を思わずうっとりさせる美しさ。
今回のコレクションでは、発表の途中、合原氏による数学的な角度からの解説をファッションショーと並行して進めるという過去にない手法も取り入れた。