1849年にフランスにて「モワナ」創業。
モワナ(MOYNAT)は、フランスパリの老舗トランクメーカー。フランスでもっとも歴史の古いメーカー。バッグも展開している。
モワナはモダンさと古き良き伝統が融合したデザインが特徴。シルエットに一枚の革を使ったリバーシブルのバッグに4つのハンドルがついた「クワトロ」、イギリスのトランクにインスパイアされたレトロな「カボタン」、デザインにカーブを取り入れた「リムジンコレクション」などが代表的なモデル。
サヴォワ出身のポーリーヌ・モワナとパリでトランク製造のビジネスを手掛けていたクーラビエ兄弟が1849年に創業。
記念すべき第一号店は、パリ、オペラ通り(Avenue del'Opéra)の1番地にオープン。1854年には初めてウォータープルーフのトランクを発表。1867年にパリで開催された万国博覧会に出展し大成功を収める。
1880年頃に初のウィメンズハンドバッグコレクションを発表。女性の旅行への近代的アプローチのパイオニアとなった。その後、
1910年には破損しない軽量トランクを発表。旅行愛好家の間で瞬く間に大流行。1925年に発表されたモワナの赤いレザートランクは、アール・デコの時代の到来の幕開となった。
その後、ブランドは休止するが、LVMHのCEO ベルナール・アルノーが個人オーナーとして蘇らせる。2011年の12月、パリに旗艦店をオープン。重厚な落ち着いた雰囲気のなかに本物のラグジュアリーが揃う。
インド人デザイナーのラメッシュ・ナイール(Remesh Nair)はが、2010年、モワナのアーティスティックディレクターとして就任し、ブランドを甦らせる。
2020年7月、ラメッシュ・ナイールがクリエイティブディレクターを退任し、後任としてニコラス・ナイトリー(Nicholas Knightly)がモワナのクリエイティブディレクターに就任。イギリス出身のニコラス・ナイトリーは、Ravensbourne College of Art and Designを卒業。ニコラス・ナイトリーは、マーガレット・ハウエルでヘッドデザイナーを務め、2002年以降はマルベリーでデザインディレクターを務めた。2004年にはルイ・ヴィトンのレザーグッズのデザイン・ディレクターに就任。ラゲージや革小物、バッグのデザインを手がけた。