伝統のある技術力が世界的に高く評価されているニットブランド「M.&KYOKO(エムアンドキョウコ)」の新作コレクションの展示会が開催された。
M.&KYOKOのニットは、デザイナー自らが世界中を歩いて選んだ希少な原料をもとに糸づくりをしていることが特徴。ヨーロッパの古い紡績機に独自の改良を加えて、他では作れないニットを生産している。様々な原材料を駆使して作られたニットは、多彩なカラーバリエーションで鮮やか。また、生地の表面が独特のテイストを出していて面白い。デザイナーの佐藤正樹氏は、「トレンドではなく、全く新しい発想の糸つくりを目指している」と語る。それには、日本の高い技術力を持った「職人の力」と、「クリエーション」がうまく融合することが必要であると。
M.&KYOKOはニューヨークやヨーロッパの展示会にも参加し、高い評価を得ている。また、2009年のアメリカ大統領就任式で、オバマ大統領夫人がM.&KYOKOのモヘア糸を用いたカーディガンを着用したことも有名。今後は国内でのPRに力を入れていくとのこと。