エムエム⑥ メゾン マルタン マルジェラ(MM⑥ Maison Martin Margiela)の2014-15年秋冬コレクションが、ニューヨークで発表された。
シャープでミニマルなシルエットの服に、アクティブなスポーツテイストを融合させたコレクション。一見ベーシックな着こなしは、ラミネート加工されたデニムなど光沢のある素材で、どこか未来的な雰囲気を感じさせる。
前半はモノトーンのスタイルが中心。メンズライクなバイカージャケットや、胸元のジップがアクセントになったドレスなど、どれも無機質なイメージ。白シャツを取り入れたスタイルが多く見られ、両袖&両脇を大胆にカットしたり、コーヒーブラウンのドレスに組み合わせたりと、ベーシックな一着が新たな装いに転換された。
そして今季、鮮やかなオレンジがキーカラーに。中盤から登場する目の覚めるような色は、温かみのあるケーブルニットから始まり、ロング丈のベストジャケット、ショートパンツなどに使用され、活力のあるカジュアルなスタイルを提案。指が除く厚手のグローブを合わせ、着こなしをぐっとスポーティな印象へと導いた。
素材のチョイスも見逃せない。本コレクションでは梱包シートの“プチプチ”が、トップスやドレスなどに採用されている。ストリートペイントのプリントにシートを重ねたドレスは、凸凹から見える柄が印象的。ポイントに重厚感のあるベルベットや、なめらかなサテンを使用するなど、少しだけリュクスな要素も取り入れた。