モスキーノ(MOSCHINO)の2014-15年秋冬ウィメンズコレクションがイタリア・ミラノで発表された。ジェレミー・スコットが手がけるファーストコレクションとなる今回は、ファストフードや、お菓子のパッケージ、漫画のキャラクターなどにインスピレーションを受けた、賑やかでポップなショー。また日本の人気モデル、水原希子が出演したことでも話題を集めた。
コレクションは大きく分けて3つのルックのスタイルに分けられる。まずショーの序盤では、まるで大手ファストフード店の店員のような赤と黄色のカラーパレットでまとめられたスタイルが多く登場。また、牛の柄で統一されたワンピースやジャケットスタイル、ポテトやジュースなどを模したバッグが目を惹く。
中盤になると一転、ブラックやゴールド、ホワイトでまとめられた、ストリートやロックの空気が漂うスタイルに。ファーやレザーが多く使われ、豪華なジャケットやコートには派手にメッセージが入れられている。ブランド名のモスキーノの文字がセクシーな印象のジャケットやブーツ、アクセサリーに繰り返し取り入れられていることも特徴的だ。また、人気キャラクター、スポンジ・ボブがバッグやジャケット、靴など全身をジャックしているスタイルも目立つ。
終盤は賑やかな印象を全面に出しながらも、息をのむような美しい仕上がりのポップクチュールと名付けられたイブニングドレスを展開。オーガンザやシルクのドレスは、スナックやチョコレート、グミなどのパッケージのプリントがなされ、バーコードや値段、成分表示などの柄がドレスを飾る。賑やかな色使いでありながら、折り目などの仕立ては、まるでオートクチュールのよう。豪華で繊細な作りとなっている。
「これこそが新しいフレーバーだ」と今回のコレクションに対してジェレミー・スコットが話す通り、モスキーノのアイコニックな成分をミックスし、新しいスタイルを生み出すことで、これまでのモスキーノが作り上げてきたイメージに敬意を評しつつ、エネルギーに満ちた、ブランドの未来を見据えたコレクションとなった。