香雪美術館は兵庫・神戸の美術館。

朝日新聞社の創業者・村山龍平が蒐集した日本・東洋の古美術コレクションなどを収藏する美術館として、昭和48年(1973年)に開館。重要文化財19点、重要美術品33点を筆頭とする所蔵品は、仏教美術、書跡、近世絵画から茶道具、漆工芸、武具まで、幅広いジャンルを網羅している。

館蔵美術品については、毎年春と秋にテーマを決めて展示するコレクション展で公開するほか、日本美術のさまざまな作家に焦点を当てた企画展を開催。また、展示に関連するテーマの講演会と茶会をあわせた「梅園会」も年に数回開催している。

敷地内に建つ「旧村山家住宅」は、明治〜大正時代の文化と建築を今に伝えるもの。毎年春と秋には、「庭園見学会」を開催して外観を公開するほか、秋には茶室棟や書院棟、館藏の茶道具などを使って茶会を催している。