特別展「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡ー」が、京都国立博物館にて、2025年4月19日(土)から6月15日(日)まで開催される。
「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡ー」は、日本美術の名品を、“海外交流”という視点で捉え直す特別展。閉鎖的な環境で展開されてきたと思われがちな日本古美術だが、実は、古今東西の芸術文化と混じり合いながらダイナミックに生み出されてきた側面が少なからず存在している。本展では、そんな日本美術の“海外交流”に焦点を当て、国宝・重要文化財などを含む約200件の作品を展示する。
例えば、葛飾北斎の「富嶽三十六景」に含まれる《神奈川沖浪裏》。フィンセント・ファン・ゴッホをはじめ、クロード・ドビュッシーの交響曲やカミーユ・クローデルの彫刻などにまで影響を与えた名画の魅力に、会場で改めて触れることができる。
奈良時代に中国の唐三彩の技術をベースとしながら生産された陶器「奈良三彩」は、海外文化と融合した日本美術の好例。唐三彩の施釉技法に見られる3色の釉が織りなす斑点状の文様を取り入れつつも、器の形状は、日本の須恵器に見られる“薬壺形”へとアレンジされているのが特徴だ。
“世界に見せたかった日本美術”という着眼点で紹介される作品たちにも注目。明治時代には、パリ万国博覧会へ参加するにあたって、明治政府が日本初の日本美術史『Histoire de l'Art du Japon』を刊行した。会場では、この『Histoire de l'Art du Japon』に掲載された現存する日本最大の銅鐸のほか、俵屋宗達の国宝《風神雷神図屏風》などが展示される。
また、本展の開催を記念して俵屋宗達の国宝《風神雷神図屏風》をフィギュア化。会期中に数量限定販売される。
【詳細】
特別展「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡ー」
会期:2025年4月19日(土)〜6月15日(日) 会期中に展示替えあり
場所:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
※開館時間、休館日、観覧料、展示期間などは、追って展覧会公式サイトにて告知
※俵屋宗達の国宝《風神雷神図屏風》展覧会限定フィギュアの数量、価格は追って公開
【問い合わせ先】
TEL:075-525-2473(テレホンサービス)