ヴェルサーチェ(VERSACE)の2023-24年秋冬コレクションが、アメリカ・ロサンゼルスで発表された。
ハリウッドにみなぎる希望やパワーをテーマに掲げる今季のヴェルサーチェは、そのテーマ通りロサンゼルスでランウェイショーを開催。魅力的なハリウッドの1950年代・ゴールデンエイジと、2020年代のモダンスタイルが交錯して生まれるエネルギーを衣服に昇華させている。ヴェルサーチェを纏うことで、誰もが自分らしく生きることに自信を持てるようなコレクションを展開する。
今季のムードを最も体現しているのは、ヴェルサーチェ1995年春夏コレクションの構造が散りばめられたウェアたち。胸元にひだを持たせたミニドレスをはじめ、角ばったフルートネックライン、丸みを帯びたショルダーのドレスなどがラインナップする。
また、ブランドのシグネチャーであるストレートショルダーのテーラリングも見逃せない。今季はアワーグラスシェイプを採用し、ウエストラインを強調しているのが特徴だ。一方メンズでは、ドレープを効かせたブラックのセットアップや、温かみのある色彩のダブルジャケットとパンツのスーツなどが展開された。
1950年代のアーカイブを再現するため、特注したファブリックも今季ならでは。中でも象徴的なのは、オレンジカラーとクロコダイルモチーフが目を惹くルックだ。エンボスレザーのコートとシルクのシャツに、それぞれクロコダイルモチーフを立体的に施している。足元には、メタリックに仕上げた新フォーマルシューズ「ソラーレ」を合わせ、ハリウッドの煌びやかなムードを表現している。
カラーパレットは、流行に捉われないブラックとブラウンを基調に、アクセントとしてアプリコットオレンジやピンク、ターコイズブルーなどの表情豊かなカラーを採用。ベーシックカラーと2000年代前半アーカイブの鮮やかな色彩をバランスよく掛け合わせ、希望にあふれる街・ハリウッドらしいエネルギッシュなウェアに落とし込んでいる。